アルバム制作がスタートしたのは昨年11月。
「今までのように、スタジオでメンバー全員で、せーの!で録るんじゃなくて、音を重ねてバンドの成分を持った音にしていこうっていう新しいチャレンジをしたかったから、一緒にライブをやっている達郎とririちゃんに参加してもらいました。
僕が打ち込みで作っていた「Failure」と、恋愛ソングではあるけれど、メンバーに捧げようという裏テーマを持った「君が好き」がアルバム作りの最初の軸となったことで、収録曲に振り幅ができましたね。1曲出来上がるたびに、思い描いていた今の99の音がちゃんと生まれているって確信が持てた」
ずっと英語詞で歌ってきたけれど、日本で活動する以上、日本語詞に挑戦しなければいけないという思いで、2年前に発表した『3』には全曲日本語詞の楽曲を収録した。この挑戦は今作にも大きな影響を与えている。
「自分の中でもっとできるんじゃないか、もっと書けるんじゃないかって、自分で自分をけしかけてましたね。ライブでやっていた新曲も、「君が好き」以外の歌詞は全部書き換えました。あと、自分が赤面しながら書いたものでも、聞き手には意外とさらりと届くんだっていうことがわかったし。孝太には“おまえの声は何を歌ってもエグく聞こえないから、もっとエグく書いていいと思うよ。だから歌の中ではもっと言えよ”って言われてました」
『LOVE IS GOLD』には、愛を謳う言葉がたくさん刻まれている。
「今の時代って批判的な人が多いでしょう? でも、僕は隣にいる人を愛そうよっていう気持ちが強くて。いかに自分自身を愛せるか、自分以外の周りにいる人を愛せるか、いかにして愛してあげるかっていうのは、どんな時代でも普遍的なこと。アルバムのタイトルを『LOVE IS GOLD』にしたのは、愛はゴールドのように輝いているものであってほしいという思いと、新しいメンバーと新しくバンドをやるんだ、一新して99Radio Serviceを続けていくんだっていう意思を示したかったから。だから、あえて『4』にしなかった」
「自信作です!と、胸を張って言える」と、koheiは、目を輝かせる。
「アルバムを出して終わりじゃなくて、ここが始まりになるアルバム。このアルバムはライブでの再現性を考えて作ってないから、ライブでどんなことができるのか楽しみでしょうがない。1stアルバムを出した時のような初期衝動感に溢れてます」
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