ニューアルバム「LOVE IS GOLD」リリースを記念、メンバーインタビューの第二弾はKotaとKoheiによる、アルバム全曲解説です。全14曲の制作秘話、そして2人のアルバムへの想いが伝わってきます。最終回の次回は、メンバー全員へのインタビューです。 インタビュー・文:松浦靖恵

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M8. ALL MY LOVE
– Kohei「自分には到底手の届かないような女性にチャレンジしてみようと妄想しているような歌詞ですけど、最初に書いていた歌詞は未来を見ている少年の青春ソングでした。でも、今回のアルバムは愛をテーマにしていたので、テーマを変えて歌詞を全部書き換えました。コンプレックスを主観にして見ると、世の中や女性がどう見えるのかなと思って書いた歌詞です」
– Kota「俺、この曲のためにギターを買っちゃいました。80年代のハードロックバンドがよく使っていた“ジャクソン(jackson)”っていうギターです。
当初、Koheiの中では疾走感のある音をイメージしていたみたいなんだけど、ドラムのTatsuroと俺がスタジオで遊びまくっていくうちに、ハードロックみたいな感じになっちゃいましたね(笑)。
たぶん、今までの99RadioServiceのイメージにいちばん近い曲かも」

M9. BOYHOOD
– Kota「曲自体は「wonderland」と同じ時期にできたんですけど、ずっと自分の中で温めていました。サウンドとしては新しい99RadioServiceを感じてもらえると思うけど、メロディとコード進行は1stアルバムから俺がやっている定番ですね」
– Kohei「元気が出る曲というか。次の場所に向って突き進んでいる感が出せたので、このアルバムの中でポジション的にとてもいい位置にいる曲だと思います。いつもなら付ける後奏をこの曲に関して無くしてるのは、どうしても”ありがとう”と言う言葉で曲を終わりたかったからです。
歌詞の中にある”沈む夕暮れに頭抱えていた”というのは、僕の小学生時代のことです。子供の頃は1日が早く終わっちゃう感じがしていたので、その感覚を書いてみました。今と過去が交錯している歌詞を書きながら、あの頃の自分を思い出してキュンとしていました。」

M10. Baby,I love you
– Kota「メンバーが脱退した後に書いたので、俺とKoheiとJigenの3人で何ができるだろうっていう前提で書いた曲です。なので、3人でライブをやっていた時期はJigenがカホーンを叩いてました。歌詞にある”これ以上君のことを愛せないよ”っていうのは、これ以上君のことを愛せないくらい愛しているってこと。でも、聴き手の心情によっては別れの曲にも聞こえるんじゃないかな」
– Kohei「僕自身も歌っている時の自分のテンションによって急に悲しい気持ちになって泣けてもくるし、幸福な気持ちにもなる曲ですね。この曲が持っているアコースティック感は、もともと3人でやることを前提にしていた曲だからこそ出せたんじゃないかと思います。
キャッチーな感じの曲が並んでいいるアルバムの前半があって、中盤の9曲目、10曲目から変わっていく後半の雰囲気を味わってほしいです」

M11. Forever Young
– Kota「僕は早生まれで、常に同級生よりヤングなんだよってことで、Forever Youngです(笑)。今までどれだけ多くの人がこのタイトルを付けた曲を世に出してきたかと思うと、ハードルの高いタイトルを付けちゃったな、と(笑)。
この曲は僕が歌っているんですけど、僕は子供の頃から自分の歌に対してコンプレックスを持っていて。でも、歌いたい曲っていうのが自分の中にはあって、これはKoheiじゃなくて、きっと俺が歌う歌なんだろうなっていうことが、最初から自分の中でわかっていたのがこの曲だった。
歌詞の中にある“金色に輝く”というのは、若さの象徴として書いています」
– Kohei「実を言うとこの曲、僕も歌いたかったんだけど、僕が歌うとフォーエバーヤング感が薄れちゃって(苦笑)。曲の雰囲気が変わっちゃうっていうのもあって、やっぱりKotaが歌うべきだな、と。
Kotaは歌にコンプレックスがあるって言うけど、凄くいい声を持ってるんですよ。Kotaの歌のよさを一番知っている僕がボーカル録りのディレクションをやらせてもらいました」

M12. let me go
– Kota「この曲は、まずトラックを作って、いちばん最後にメロディが完成しているので、自分としてはとても珍しい作り方をしています」
– Kohei「実は、このレコーディング中に大事件が勃発しちゃって。僕ら2人やスタッフのそれぞれの思惑がズレてしまっていたことで、憤りが蓄積していたというのもあるんですけど、ある日、Kotaが爆発してスタジオを出て行ったあとに、外からすごい音が聞こえたから見に行ったら、ドラムの椅子の頭の部分が取れていて、支えの棒が地面に刺さってました(苦笑)」
– Kota「俺、その時の記憶が全くないんですけど、右腕を骨折してました(笑)。ギタリストなのに何をやってるんだろう、もうすぐライブがあるのにどうしようって、さすがに冷静になりましたね。全治2ヶ月だったけど、1週間後にはギブスはずして、ライブのリハをしてました。僕のことを心配してくれて、「大丈夫ですか?」って言ってくれたのはririだけでしたね(笑)」
– Kohei「なんか曲解説じゃなくなっちゃいましたね(苦笑)でもその辺を踏まえてもホントに大事な曲になりました」

M13. Take me away
– Kohei「がむしゃらに速い曲をラウドな感じで作ろうと思って。ただ、ラウドなギターが鳴っているというよりも、5人でやっているラウド感が出せたらと思ってました。歌詞に関して言うと、曲の中にあるワードが次の曲の歌詞の中にも関連性を持って出てくることが結構あって。たとえば、今回で言うと、「let me go」の“煙を吹かす姿”と「Take me away」の1行目の”タバコ”とか。意識はしていないんだけど、2曲がワードで繋がっていたり、景色が繋がっている。この2曲が並んでいないと、「Take me away」の1行目に”タバコ”というワードは出てこなかったと思います」
– Kota「歌詞に関して言うと、主人公の女性に成り切るっていうのが大事だった。自分ではない自分に成り切ることで、書ける言葉ってあると思いますね。サウンドに関しては、99としては新しい感じじゃなさそうに思えるけど、実はやってそうでやってなかった新しい感じが出せました」

M14. Fly
– Kohei「1曲目の「Introduction」の完成形。1曲目には始まりに鐘の音が入っているんですけど、「Fly」にはあえて入れていません。そして曲の終わりに鐘の音が入ってます。その辺りは歌詞と照らし合わせてもらえると理由が見えるかなと思うので、是非考えてみて欲しい。僕からのクイズです(笑)
あと、メンバー5人の声を入れるというのは決めていたこともあって、歌詞に”we can fly”と書きました。いろんな所からやって来た鳥がひとつの群れを作っては、進むために本能的に飛んでいる。それってなんだか人間っぽいな、バンドみたいだなって。きっとこれから悩むことも不安になることもいっぱいあるだろうけど、それでも諦めずに、どんな飛び方をしようが進んでいきたい。
この歌詞を書くことで自分に言い聞かせていたようなところはありましたね。
「Fly」はこのアルバムを集約した曲にしたかったので、最後まで粘って、いちばん最後に出来た曲。次の景色が見える曲だと思います」

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